苦笑いで。

2006年1月9日
今日の朝、なぜだかわからないけれど、決心した。
店長と話をしようと。
バイトを辞めるか辞めないかをはっきり決めようと。

だけど、そう決心したわりには、自分の気持ちは全然固まっていなくて、ただ、ラクになりたい一心だった。

迷っている気持ちがとてもあって、話したくないって気持ちもあった。

だから勝手に、条件を作った。

今日、控室で店長と2人きりになる時間があったら、話をしようと。

バイトからあがると、控室にはバイトのコが2人いた。
だけど、22:00ちょっと前にはみんな帰ってしまった。

どうして、2人きりになりたくないと、話を引き延ばしたいと思っているときばかり、こうなってしまうんだろうと思った。
だけど、決めたことだから、話すことにした。

店長は、続けなよと言ってくれた。
だけど、『店的にもいてもらったほうが助かる』という言い方も何回かした。
だから私には、どうしても表面上の言葉にしかとれなかった。
だけど、彼がなんだか、何かを言いたそうにも、言ってくれそうにも見えた。

店長といろんな話をした。
私や店長が感じているジレンマ。
わかってもらえないつらさ。
他のバイトのコたちのこと。
お店のこと。
人を育てることの難しさ。
他にもたくさんの話をした。

店長は、いろんな話をしては、私を引きとめようとしてくれていた。
彼自身の気持ちから出る個人的な『辞めないで』という言葉は決して言わなかったけれど。

だけど、彼は言ってくれた。
まだこの店には私が必要だと。
私にかわる人は絶対に現れないと。
才能だと。

嬉しかった。
だけど、私の心は揺れ動かなかった。
だから、頼んだの。
店のこととか、そういうものを抜きにして、たった一言を。
『辞めないでって言って』って。
私が頼んだとおり、彼は言ってくれた。
だけど、私の気持ちは動かなかった。

私は『店長に言われれば、決まると思ったんだけどなぁ・・・』と呟いた。

だけど、やっぱり私は彼の傍にいたいと思った。
だから、決めた。
続けることを。
そして、辞めるときの最後の願いを。
ごめんね。

話をしている間、私は彼の背中を見つめていた。
大好きだって思った。
この気持ちを伝えたいって思った。
だけど、声が出てかなかった。
でも、がんばって、勇気を出して言った。

『店長のこと好きなんです。』

彼は、『あ、はい。』と苦笑いした。

拒絶されなくてよかった。
答えが返ってこないのはわかってる。
だけど、伝えたかったの。
ただ、それだけ。

あと少しの間だけだから、お願い。
ただ、はいはいって、今日みたいに苦笑いで流してくれればいいから、最後まで、私が辞めるときまで、言わせてください。

そして、体調が悪いのに1時間も私と話をしてくれて、聞いてくれて本当にありがとう。
きっとストレスだったと思います。
だけど、たとえ嘘だったとしても、引きとめてくれてありがとう。

やっぱり私はあなたが大好きです。

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桜

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